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四国剣山のミステリー


紅葉の秋、久しぶりに剣山(1955m)に登った。昔は、龍光寺から行場を巡って登ったり、劔神社から西島神社経由で登ったりしていたが、リフトを使えば1時間ほどで山頂に到着する。その日は、秋の連休ともあり、リフト乗場の駐車場は車であふれていた。しかたなく路上駐車の列の中に車を止め、リフトに乗って山上を目指した。

行きは大劔神社経由のコース、帰りは尾根道コースを歩いた。剣山の山頂はなだらかな広場のようになっており、四国の山々がぐるりと見渡せる。今では木造りの遊歩道が張り巡らされており、エコトイレも整備されている。

山頂には剣山本宮宝蔵石神社、宿舎には剣山ヒュッテと雲海荘がある。以前にも見たのであるが、その日も遭難者が出たらしく、ヘリコプターが山腹を飛び回り、救助に当たっている様子だった。時間がなく、行場巡りは出来なかったが、清々しい秋の山を満喫することができた。リフト乗場近くのお土産店で名物の祖谷そばを食べ、帰りには秘境「いやしの温泉」で疲れを癒したのであった。

剣山のミステリーの一つに、古代ユダヤの秘宝「アーク(神との契約の箱)」が山中のどこかに納められているという伝説がある。

剣山山頂近くを発掘調査した高根正教氏は「四國劍山千古の謎」という著書で、剣山は「人工」の山であることの確証を得たと記している。某書では、聖書の黙示録と四国の関係について探求されているが、埋蔵物の発見方法については秘されている。ある説では山頂にある宝蔵石の下にアークが秘められていという人がいる。また、山頂の地下に大きな空洞があり、池となっており、その近くに秘宝が眠っているという人もいる。

何度か行場を巡ったことがあるが、そのどこかに入口があるのではないかと推測する。行場には、多くの奇岩がそそり立ち、山霊の息吹が漂っている。行場の一つに不動の岩屋という洞窟があり、その中へ降りて行くと水が流れている。噂の鶴亀(つるき)岩は空中にせり出している。

日本神道の三種の神器は「玉・鏡・剣」であるが、古代ユダヤのそれは「マナの壺、モーセの十戒の鏡石、アロンの杖」、それが「アーク…契約の箱」に納められているのだと…。その秘宝を手にする者が、世界を支配する王になるのだという。アークは黄金色で日本の神輿の形に似ているらしい。

剣山は不思議な山である。以前、遍路で出会った土佐の山奥の師匠は、当時剣山の仙人と伝えられていた林霊峰師と一緒に行をしたことがあると言っていた。霊峰師は、山中で空中に浮かんだり、空気中から必要なものを瞬時に出現させていた…という。師匠はもう世を去ってしまったが、現在でもそのような神人・仙人と呼ばれる人がいるのなら是非とも会ってみたいと想う。世界平和の鍵があるという剣山のミステリーは今も続いている。(2019.11.3)


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