社会情勢に関するYOUTUBE動画を見ているうちに、ずいぶん以前に読んだ「悪魔すなわち時の人(Gアダムスキ著)」を思い出した。その物語は、無限に展開する平和な宇宙空間に、ルシファー(人間の肉体の心の象徴)が出現し、地球に降り立つ描写から始まる。
そして場面は…山の茶屋の休憩室に日々の疲れを癒しに来ている人々の語らい。大実業家、陸軍将校、牧師、科学者、工場の簿記係、今年の「時の人」は誰かを話し合っていた。そこに一人の男が現れ語り出す…「知りもしない、理解もしていない或る力によって束縛されている哀れな奴隷と化した人間たち-」。彼は、世界の政治、社会、経済を支配し、人間たちを奴隷にしている者の正体について語り、各人と対話を交わしていく。
その男は、かつて地球上に興亡した古代文明についても語った。
太平洋の楽園ともよばれたレムリア(ムー大陸)の住民たちは、美と芸術に対する利己的な崇拝に転じ好き嫌いや所有欲によって滅亡した。
アトランティスの住民たちは金儲け主義の崇拝者となり、競争から個人的企業が人間を思想と行為の両面で分裂させ滅亡した。
古代エジプトの住民たちは社会活動よりも個人的な好みの神々や女神を支持するために、最後まで戦い死に至った。
古代ローマ帝国では軍部独裁による残忍な蛮行が人々を引き裂き苦しめていた。そこに静かな憐れみをたたえた声が響いていた…「あなた方が他人からしてもらいたいと望むことは、他人にもそのとおりにしなさい。」(救世主キリストの言葉)
それから、人類の過去の誤ちのすべてが今日の世界に要約されており、割れ目の縁にあるという話が続いていく。過去においても現在もなお、勝ち誇った嘲りの声「悪魔(サタン)」こそ人間たちの支配者「時の人」ではないのか…と。
男は語る「民族から民族へ、国から国へと、ルシファーは人間の姿をして働きながら、後に全人類を破滅させるかも知れない利己主義、憎悪、自慢、貪欲などの竜の牙をばらまいたのである。」
しかし、そこにいた人たちは各々反論し、その男の語ったことを理解しなかった…。最後に、深々と静かな声が響く「私は待とう。ルシファー、彼らが自己の自由意思で私のもとへ帰るまで-。私は待とう…。」
小冊子ながら啓発される内容である。登場するその一人の男は、進化した宇宙人か聖者であるようだ。もうすぐ大きな変化、人類文明の大転換期が訪れる気がする。そのために私たちは、宇宙意識を向上させ更に愛の心を生かさなければならない。そうすればルシファーは自ずと消えてゆく運命にある。 2018.12.21
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