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生命は永遠―49日の旅



人は死ぬと無に還るのか。人はよくあの世へ行くという。あの世とは一体何なのか。真言宗では、人は死んでから49日間の旅をする…。死後、順に不動明王、釈迦如来、文殊菩薩、普賢菩薩、地蔵菩薩、弥勒菩薩、薬師如来の元で各々7日間ごとの修行をして、成仏されるのだと檀家の住職さんが言っていた。その間、親しい人たちは喪に服し死者を偲び、魂の安寧と無事成仏されるようにと祈る。母の納骨は35日目に法要を行い、仏壇に父と合祀したお位牌を安置し、1月8日に満中陰忌(49日)を迎えた。


仏壇の上部に祀ってある「四国八十八ヶ所の御仏」に感謝と祈りをささげる(写真)。これは、四国八十八ヶ所霊場開創1200年目にあたる2014年、八十八ヶ所を巡拝した時に、各霊場で色彩御影を頂いて(四国八十八ヶ所霊場会のHP参照)、後に表装してもらったものである。中央の空海御影は、高野山の奥の院で御朱印と同時に頂いた。


魂の生まれ変わりや輪廻転生については、いくつかの説がある。かつて土佐の山奥のG師は「生命は永遠である」というのが常識であると言われた。宇宙には様々な世界があり、この3次元の現象世界だけでなく「次元は無数にある」のだと―。古の聖者は「この肉体に宿るものは、少年・壮年・老年を過ぎて死に際しては他の肉体に移り住む、賢者はこれに惑わされない。アートマン(真我)には生も死もなく、終末も生起もなく不生不滅、永遠不変であると知れ。肉体は死んでもアートマンが死ぬことはない。 (バガヴッド・ギーター)」と語っている。また、金星人は死後3秒間で新しい体に入り生まれ変わるのだという。生命の霊魂は体の生死を繰り返し、その生き方(因果)によって六道輪廻の世界(地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天人)で修行をしたり、しばらくは◌◌界で過ごしたり、◌◌星で働いたり、宇宙を旅する旅人なのではないかと思う。しかし自己中心的な考えや無知の状態では、不可視の世界を識ることはできない。だから、宇宙意識の向上が必要である。


空海大師は、あの世というよりもこの世で生きながら成仏を遂げる「即身成仏」―ホトケとして生きる道を説かれている。あの世とこの世は一体であり、死んで天国に行くのではなく、この世がすでに天国であり「密厳浄土」であるのだ―と。実際に地球は、天-宇宙のなかを刻々と旅をしている。秒速465mで自転しながら、太陽の周りを秒速30㎞で回っており、太陽は又銀河系の中心を回っている。この惑星地球号に住む人間たちによって、この惑星を天国にも地獄にもすることができるのである。人の歩む道も同じである。どんな人にも元来、尊い「仏性」が備わっている。ホトケの智慧と慈悲は、その仏性を開花させ、密厳浄土に生きる道を示される。


今・此処は宇宙の楽園、人は神戯の旅人である。

四国88の御仏たち、旅人たちを護り給え、光の道へ導き給え。 2019.1.8


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