野愛の里PROLOGUE

四国遍路を旅していた。野宿のある夜、鮮やかな夢を見た。とても美しい野辺…それを「野愛の里」と呼ぶようになった。
そこは、至福の「光」に守られた、静かな山里、人々は自然と共に暮らしている。
山々は勇壮にそびえ、四季折々の美に映える。広いなだらかな野辺をつたって緩やかな川が流れている。天空の陽ざしにみどりの樹々は照り、すずやかな風が吹き渡る。小鳥の声は行き交って、野の生き物たちが揺られては歌い出す。大地から様々な色彩の草花が芽生え、芳しい香りが野を巡り、自給自足の糧を紡いでいる。
すべての命ある者は循環し、楽しみと輝きの中で相調和する。愛しい想いたちが力強いエネルギーを生み出し、野辺に祝福をもたらしている。それは天地創造の一つの夢、やすらぎの中で夢の花は開き、旅人は自由の歌を謳歌する。絶えず新しい時がゆく。世間のわずらわしさから遠く離れ、山紫水明の里で暮らしている。
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〇秋の菜園から(2018)



オリーブは 緑の実から むらさきへ

ローレルの 葉を噛んで見る 秋の空
ジャスミンの 白い花たち 野に香る

もうすぐだ 赤くなるかな ミニトマト
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いつのまに キンモクセイの 香る朝



行く秋に 石焼きイモが 食べれそう
【11月初旬】


5月に植えたミニトマト、今も
花が咲き、実りつづけている
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自然栽培のサツマイモ(無農薬・無肥料)
5月初旬に、紅はるか、安納芋、シルクスイート、3種類の芋づるを植えて約6ヶ月、待ちに待った収穫。蒸すと、どの品種も柔らかくてとても甘く美味しかった。別に木箱の中に真砂土とバーク肥土をまぜて苗を植えてみたが、路地と同じように育ち収穫できた。良い作物づくりには土づくりが大切だと言われている。今後は「微生物農法」の研究や「原種」の保存に努めたいと思っている。
【12月下旬】

小夏の実がうす黄色に色づいてきた。
白いサザンカと紅色のツバキが咲いている。
オリーブの実が紫に成っている、誰か美味しい食べ方を教えてください。




あれからキクイモとショウガを収穫した。北野の畑にはイノシシとサルが出没するので、作物を守るにはショウガとニンニクを植えたらいいらしい。
〇冬の菜園から(2019)
【1月下旬】

満月の夜は、菜園も植物たちも静かに揺らぐ。
水仙の花が咲きはじめた。玉竜かリュウノヒゲか小さな丸い実をつけて地上すれすれで輝いている。

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【2月下旬】



去年から近くに住んでいるヒヨドリたちが、すぐそばまで寄ってくる。頭がバサバサである。
スズメたちが鳴きながら群れを成してやって来る。倉庫の上に止まり、大空を見つめているのか。
土を掘り起こしていると、セミの幼虫が出て来た。

<土づくり~微生物農法へチャレンジ>
1.約4tの真砂土を入れ、バーク肥料(廃材由来のもの)を加え、液体カーボン資材(※若葉2号)を散布し、耕運機で何日か日をおいて耕した。
2.雨が降り、土が幾分乾いた日に畝を立てて、有用微生物土壌改良材(※EM1)を散布。一応、種を植える圃場準備完了。
3.約1月間このままにしておく。(土壌の状態を見て各資材を活用/有用微生物が住み、栄養分を含み、土の団粒化が進み水はけ水もちがいい土へ)
◌化学肥料や農薬を一切使用しないで栽培したいので、植物が好む、より自然な土づくりが大事となる。
※若葉2号……光合成微生物とトウモロコシの澱粉を発酵菌に植え付けて発酵させた濃縮液。この液が土壌菌の栄養となり、土壌菌を増殖させ、有機物の分解を早め、堆肥化を加速度的に早める。土壌のpHの調整、土の活性化、悪玉菌を減少させる効果がある。(販売:フロンティア光栄株式会社)
※EM1……好気性と嫌気性の微生物(乳酸菌群、酵母群、光合成細菌群、糸状菌、放線菌)を天然材料で複合培養した液体。これらの種々の微生物の働きが有機物の処理、環境中の微生物の活性化を行う。(販売:株式会社EM研究所)


クヌギの原木8本に、約300個のシイタケ菌2種類を打ち込んだ。
畝の右側に、トタンと防水シートで簡易池を造った。メダカと蛍を育ててみる予定である。

金運が良くなるという⁉クロガネモチの赤い実。 やっぱり満月の日にクレソンが芽を出していた。







【3月下旬】


<種イモ類の定植>3月上旬
◌ジャガイモ (キタアカリ、男爵、アンデスの瞳)
◌サツマイモ (昨年貯蔵しておいた種イモ・目出し用)
◌ヤーコン ◌アビオス ◌キクイモ
<種まき/すべて原種・固定種です>
3月の満月の前日、第1回種まきをしました。早く芽を出し元気に育って下さい。
◌ベビーリーフ ◌ラディシュ
◌ホウレンソウ ◌ニンジン
◌レタス ◌ダイコン
◌コマツナ ◌シュンギク
◌ネギ ◌ニラ
◌キャベツ ◌ショウガ (高知の友人にもらう)
★危険⁈―ついに始まるのか遺伝子操作(組換えではないというが)食品の流通―
先日、テレビや新聞で、遺伝子(DNA)のゲノム編集をしたトマトやジャガイモなどの野菜やイネ、マダイなどの養殖魚が、この夏にも市場に流通する、というニュースが流れた。しかも国は、その安全性について審査する事はなく、販売者が国に届け出るだけでいいとしている。その専門部会で協議されたのだろうが、消費者センター代表の部会員の方が「疑問が残る、不安である」とインタビューに答えていた。これからその遺伝子操作をした食品を「ゲノム編集食品」と表示するかどうか検討に入るそうだ。/当然表示するべきだ! そんなの食べたくはない!! DNAの秘密探究を。


咲いたイチゴの花 (左が女峰、右は野イチゴ)

スズランの花盛り

タンポポの綿毛(種)


黄メダカ


青メダカ
***休耕地の開拓***


山の近くの休耕地を開墾しました。約2反(タン)ほど。(1反=10a=1,000㎡)最初、草刈機で草を刈り、トラクター(JAから借用)で耕運し、1反地だけ畝立機(友人から借用)でウネを立てました。この畑は長らく放置していたので、掘り起こすと草の根や石がたくさん出て来ましたが、土はホッカホッカ、時々甘酸っぱい香りが漂っています。(EM菌の匂いとよく似ている) 無農薬・無肥料で自然栽培してみようと思っています。






畑と畑の境には雑木が自然と繁ってしまっていて、チェンソーで切っていっています。耕運しても、しばらくすると雑草は後から後から生え出てきます。植物の研究者でもある天皇陛下は「雑草といわれる雑草はない」とおっしゃられたそうですが(共感)……。まだまだ未開墾地が続いています。
〇春の菜園から(2019)
【4月下旬】
ジャガイモ 2か月目 (キタアカリ、男爵、アンデスのひとみ)


黄メダカ

芽生え 約1か月目 (ベビーリーフ、ホウレンソウ、レタス、コマツナ、キュベツ、ラデッシュ、ダイコン、シュンギク)








***休耕地の開拓***4/13・14 イモ類を植える





山の芋
ジャガイモ


里いも
アピオス


ナシの花

木イチゴの花

オガタマノキの花


【5月下旬】

シュンギク 65日目

コマツナ 65日目

レタス 65日目



ラデッシュ 65日目 花とカブ

ダイコン 65日目

トウモロコシ 40日目

エンドウ 40日目

カボチャ 40日目

ベリー

メダカの子どもが生まれている

水草の花 (小さいのは散ったオリーブの花)

キイチゴ

カモミール

オリーブの花

はごろもジャスミンの花
***休耕地の開拓***5/25 イモ類

ジャガイモの花

サトイモ 42日目



ヤマイモ 41日目

オリーブの花
アビオス 39日目
【6月下旬】



ラデッシュ、ジャガイモを収穫。レタス、シュンギク、コマツナはよく育ち、その都度食した。キャベツ、ネギ類は大きくならなかった。
***休耕地の開拓***6/25



サトイモ77苗、ヤマイモ300苗 ジャガイモ50苗、ほとんど引き抜かれてしまった。サルとイノシシが食べたように思われる。残念-。
マルチはやまじ風でとぎれとぎれに。草が繁ってきている。アピオスだけが元気に育っている。草の中に数本のヤマイモのツルがある。



世界三大健康野菜の一つ、アピオスの花が咲き始めた。ほんのり甘くフルーティな香りが漂っている。花は乾燥させてハーブティになるそうだ。


隣の休耕地は、またしても業者に買い取られ、太陽光発電の整備が着々と進んでいる。
オーナーのMさんは、積極的な事業家である。たまに畑で出会って話をする。ついでに、畑の境目の石積みを整備してくれたり大きな雑木も切ってくれた。
とにもかくにも「草はひとりでに生える」
〇夏の菜園から(2019)
【7月~8月(盆)】












jジャスミン花盛り、オリーブの実が大きくなっていく。 スイカとカボチャはこれから。 オクラと自然発生のシソを食べている。
ヤーコン、里いも、サツマイモのツルが伸びて来た。アピオスは花期を過ぎ、摘んだ花々はアピオス花茶(日陰乾燥約2週間)にして飲んでいる。
***休耕地の開拓***8/15 草林中
〇秋の菜園から(2019)
【9月~10月】






j季節遅れの小ぶりのスイカを2つ収穫、瑞々しく甘かった。キャベツが一つ育っている。オクラはもうすぐ終わり。サツマイモ、ヤーコン、サトイモ、アピオス、ショウガの収穫間近。
菜園を振り返ると、いくら原種でも想うように育たなかった。雑草園になってしまった。されど、グリホサート除草剤や遺伝子組み換え種子は使わない。何故か松の木が枯れた。植物たちの声を聴けるようになりたい。
***休耕地の開拓***10/15 更に草林中
【11月~12月】

ヤーコンの花が咲いた


アピオス

***休耕地の開拓***12月



草の勢いがスゴイ、畑周辺の草刈りをする。隣にはまたもや太陽光発電が進出。夕暮れ、奇妙な雲が出現した。
【2020 1月~3月】



遅くまでゆっくり巻いたキャベツ ヤーコン 大きなアピオス

【2020 4月】




花が咲いた―サクラ、モモ、ローレル、キイチゴ



満月の前日、ジャガイモ、ヤマノイモ、ヤーコン、ショウガ、オリーブの苗木を定植
***休耕地の開拓***4月


雑木の伐採 耕起



アピオスを掘り出す (種芋としてこれから植える予定) オガタマノキの花からイイ香り


2年前に伐採した雑木の枝を乱雑に積み上げてあったので、枯れ枝を並べて置き換えていた。すると、大きいカブトムシの幼虫が出て来た。枯れ枝をのけてゆくうちに次々となんと20匹も出て来た。この場所でメスが卵を産んだのだろう。早速1m四方の容器に腐葉土等を入れ飼育箱を作った。成長するのが楽しみである。
【2020 5月】
***休耕地の開拓***5月



オガタマノキ全開 ウネ立て~マルチ張り ハクセキレイ アピオス約600個定植




【2020 6月】



(5月中旬~下旬) 羽衣ジャスミン満開~清純な香り漂う。今年はビワが多くなった、イチゴは少々。



ジャガイモの花が咲いた。 前年採っておいたヤーコンの株を分けて植えた~葉が広がってゆく。



サツマイモ・紅はるか生育中、アピオスのピラミッド仕立て、ぺパ―ミントとスペアミント葉盛り。


ミニトマトの花、新しく移植したオリーブの花

5月初旬、何年ぶりかツバメが飛んで来た。1週間ぐらいかけて巣をつくったのに、なんとカラスに破壊されてしまった…。
***休耕地の開拓***6月


5月初旬に植えたアピオスは、70個くらいしか芽が伸びていない。支柱は買うと高いので、伐採した雑木の枝を切って立てている。早く芽を出せ、天に伸びろ、地にいっぱいオイシイ実をつけてください。
5月下旬、小麦1㎏とお米(ヒエリ、恋の予感)少々を蒔いてみた。どうなることやら…。
6月に入って、鳴門金時の苗を32本ほど、大豆とエンドウの種をまいた。
【2020 7月】






ミニトマト、キャベツ、サツマイモ、ヤマノイモ、ヤーコン成長中。
カブトムシが出て来た。現在3匹。
***休耕地の開拓***7月






雑草の中、アピオスが元気に育っている。7月に入って花が咲いた。花を摘む、エキゾチックなほのかな甘い香りが漂う。乾燥させて花茶を作る予定。ゴマの花も咲きだした。
高知県四万十川流域の村に住む友人から新ショウガを頂いた。♡ありがとうございます。
【2020 8~9月】
自然に任せっぱなし。畑は雑草でいっぱいになってしまった。だけどマルチの下では、お芋が育っているはず―。
【2020 10~11月】 ***休耕地の開拓***

赤星山と夜明けの金星

試作~乾田に蒔いた米・恋の予感が育っていた



マルチをのける
サツマイモと山の芋
サツマイモの苗はほとんど山猿?に引かれてしまった。山の芋は自然栽培では少々小ぶり。
春まきの麦は残念ながら育たなかった。
-アピオスの収穫-






10月中旬、アピオスの葉が枯れ、11月から収穫-。畝の溝からマルチの付根までも草が繁っているけど、マルチの中は大丈夫。畑の土はもう40年以上も無農薬・無肥料のせいかホクホクしている。マルチをはがしながら土の中を掘る。大きいのやら小さいのやら数珠つなぎに出て来る。掘った後は、土が付いたままキャリーに入れ2・3日空気にさらす。その後、高圧洗浄機で洗浄し、自然乾燥させて、紐を切って出荷準備!!。
小さいのや紐はまとめて茹でて、乾燥させミルで引き、アピオスパウダーにする予定。アピオスは小さいながら、栄養豊富な食べ物と言われている。文部科学省の日本食品標準成分表を調べて見ると、確かに、エネルギー、たんぱく質、アミノ酸、食物繊維、カルシウム、マグネシウム他、ビタミン類も、他の芋類と比べて成分が豊富に含まれているのが見て取れる。
種芋600個ほど植えたけど、ツルが出て来たのは約半分位。12月にかけて徐々に収穫していきます。
【2020 12月】 ***休耕地の開拓***
-ヤーコンの収穫-


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ヤーコンは、世界3大健康野菜と呼ばれる食物の一つ。
12月にかけて花が咲き、次第に葉が枯れ始める頃に、収穫。
スコップで深く掘り出さないと、ポキッ、ポキッと芋が取れる。
生でかじると、梨のような食感で少し甘みがある。葉は蒸してヤーコン茶にしてみる。
