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  • 執筆者の写真TOMO

まぼろしの香るお米


土曜日、いい天気なので、四万十(しまんと)町へ「お米」を買いに行った。高知自動車道に入り、走りながら制作中の「霧の森」のデモCDを聴く。途中で、新宮インターチェンジ越しに「霧の森」が見える。人気のスポットらしく、駐車場にはたくさんの車が止まっていた。

一路、南国インターチェンジで降りて、四国霊場第30番札所「善楽寺」にお詣りする。今ネットで話題になっている?品物を買おうと立ち寄った。当寺の女性住職さんが編み出したという「お香スプレー」と「塗香」である。お香には、天然の香木を使用した高級品から、人工的な香料を添加した安価なものまで様々-。

よく使われる「線香」は、自らの体を燃やし、いい香りを放ちながら、いさぎよく燃え尽きる――精進のこころを現す。「塗香」は心身を清めるために用いる。善楽寺の「そよ風の霧香」「梅見地蔵霧香」は、香水感覚で使えるスプレー式である。マスクに一吹きすれば除菌にもなるし、いい香りを放つので、仮に巡礼者がマスクを長時間つけていても装着の抵抗感が和らぐ、という発想から開発されたらしい。白檀など天然の生薬を基調にしたさわやかな香水のような香りがする。スプレーなので色々な使い方が出来そうだ。

再び高知道に入り、須崎市で降りる。市内には「鍋焼きラーメン」の名店がいくつかある。「まゆみの店」は休日の昼時など、よく行列ができているのを見て通り過ぎてしまうのだけど、その日は午後2時前だったせいかすぐに入れた。アツアツ、麺も鶏がらスープもとてもおいしくて、暖まる。

再び高速(今は無料区間)に入り、終点の四万十町で降りると、道の駅「あぐり窪川」、隣に「ゆーいんぐ四万十」がある。

四万十町(旧・窪川町)は標高230mの高台にあり、そこを清流四万十川がくねるように流れている。南国の陽ざしに照らされ、四万十の綺麗な水と台地の寒暖の差によりおいしい「お米」が育つらしい。「仁井田米(にいだまい)」と呼ばれている。品種は主に「十和錦(とわにしき)」「ヒノヒカリ」「にこまる」香り米の「ヒエリ」など。

中でも「十和錦」はこの地独特の品種らしく、「まぼろしの香るお米」と呼ばれ、香りがよく大変美味しいお米である。道の駅でも販売されているけど、今日は専門の米穀店を訪ね、24㎏の「十和錦・玄米」を買った。自分の畑でも美味しいお米が作れたらなあ…。


四万十町に来るとよく「松葉川温泉」に入ってゆっくりして帰るのであるが、今日は時間がないので、途中、夕食用にと久礼(くれ)港直産のカツオのたたきを買って帰途に就いた。

「お米」で想い出す。ヒマラヤの大師は、1粒のお米を口に含み、溶け去るまでゆっくりと味わい、生命のエネルギー源にしているとのことである。


一日、秋の景色を見ながらドライブと買い物の何気ない休日でした。高知は国民休暇県と言われるように、のどかな風景がたくさんあって、山の幸、海の幸も豊富で、とてもいいところです。


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