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  • 執筆者の写真TOMO

ヴィア・ドロローサ

更新日:1月21日


クリスマスの日には、いつもイエス・キリストを想う。 

イエス・キリストは、病に苦しむ多くの人々を癒し、様々な奇跡を行い、「愛」の教えを説かれた。西暦約30年頃、庶民の間では救世主と呼ばれていた。かつて古の聖者が預言していた「王」が来たのであった。

イエスは、処女マリアが聖霊によって身ごもり誕生されたと伝えられているが、異論を唱える研究者もいる。青年期の出来事については聖書にほとんど書かれていない。色々と文献を当たってゆくと、一時期ユダヤ教のエッセネ派に属していて、厳しい修行生活を送られていたようだ。また、インドやチベットや日本、ペルシャやギリシャやエジプトなど、世界を旅されていたようである。

イエスは、30歳からキリストとしての伝道をはじめられ、33歳という若さで十字架にかけられている。かつて救世主と呼ばれた人は、時の権力者…政治家・宗教家・資本家たちとその地位や名誉や富にすがる人々によって、罪人とされて、十字架刑に処せられたのであった。

その時の出来事は、時を越えて語り継がれている。…弟子たちと最後の晩餐を終え、イエスはこれから起こることを見通すように、ゲッセマネの園で一人祈られていた。その祈りは深く、計り知れない。そこにローマ兵がやって来てイエスは捕えられる。そして総督ピラトの宮廷で裁きを受けたのであった。大衆の目前で、鞭で何度も何度も打たれ、イバラの冠をかぶせられて、世を惑わす者だと、ののしられた。

イエスは十字架を背負わされ、ゴルゴダの丘まで歩いて行かれた。自分がはりつけにされる十字架を自ら背負って…。かつてのように神通力を使えば、そこまでしなくてもいいのに、イエスは十字架の道を選ばれた。イスラエルのエルサレムには、その道が今も残っており、「ヴィア・ドロローサ(悲しみの道)」と呼ばれている。

その道のり(約800m)の間、14カ所の中継点があり、各々エピソードが伝えられている。三度にわたり倒れた場所、母マリアとの出会い、手助けする人や服をはぎ取る人、十字架上で息を引き取られる場面…。

イエスの亡骸は横穴式の墓に安置されたが、死後3日目に甦られ、神の存在・生命の永遠性を実証された。マグダラのマリアが墓に行った時、イエスの亡骸はなく、そばに光輝く天使のような人が現れ、イエスは復活されたのだと告げられる。復活したイエス・キリストは、弟子たちや多くの人々と会った後、「天」に昇られた。

ヴィア・ドロローサ…、ある人が嘆いていた。文明が進んだというこの時代においても、地球人は、未だ二千年前と同じようなことを、キリストに対して行っている…と。

キリストは言っていた。「あなた方は真理を知るだろう。そして真理は、あなた方を自由にするであろう。」

信仰者たちは、現代の狂ったような社会と苦しむ人々を救ってくれる「キリストの再臨」を待ち望んでいる。ヨハネの黙示録にそのことが書かれてある。世界は大患難の後に、新しい地上天国へと生まれ変わるという。秘教では、世界教師・マイトレイヤーの出現と呼ばれている。クリスマスの日、「救世主」の再来を祈る。


♪ 牧場に降りる露のように

 王は来る 王は来る 

  大地を潤おす雨のように

 王は来る 王は来る  

  

  貧しい人々の訴えを 

聞いてくれる 聞いてくれる

  乏しさから救い 権力を 

打ち砕く 打ち砕く


  民に平和を 民に平和を 

月のある限り

  神よあなたの 神よあなたの

 正義を授けて


  助けを求める乏しい人

 王は救う 王は救う

  見捨てられている 貧しい人 

しいたげを解かれる


  貧しい人 不幸な人に 

憐れみを示し

  苦しむ人 とらわれ人に 

救いをもたらす ♫♫  

(牧場に降りる露のように)



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